新潟の底力
前節2枚のイエローカードで退場になったレオシルバと大、累積警告で出場出来ない尚紀、怪我のため出場が危ぶまれていたコルテース、と主力4人を欠く新潟。今節の対戦相手は、ヴィッセル神戸。以前はお得意さんと言っても良いほど相性の良かった神戸だが、ここ5試合は3分け2敗と苦手にしている。特にアウェイでは連敗中である。
新潟の先発メンバーはどうなるか、試合前から期待と不安が入り混じっていた。その先発メンバーだが、尚紀の位置に舞行龍をコンバートし、CBには林裕煥を起用してきた。期待の大きかった今季途中加入の林裕煥だったが、怪我で出遅れ、この非常事態での初登板である。また、ボランチだが、前節守備で監督から辛口のコメントが飛び出した小林はベンチスタート。結果このポジションは総入れ替えで、佐藤と端山のフレッシュなコンビになった。さらに、右SHには宗が、2トップの一角には山崎に替えてラファエルが入った。
大きくメンバーが入れ替わった新潟だが、試合が始まると不安より期待の方が大きく膨らんできた。メンバーが替わっても新潟のサッカーが出来ている。前半序盤は新潟が優勢に試合を進めていたためか、神戸は27分、FW石津に替えてDF北本を入れて、3バックにシステム変更した。その後も、37分には林裕煥が故障でカズに替わり、39分には神戸渡邉が同じく故障でペドロ ジュニオールに替わった。前半だけで両チーム合わせて3人も交替すると言う珍しい試合になったが、前半は双方共に何度かチャンスを作るものの得点出来ずにスコアレスで終えた。特に新潟は、33分神戸のシュートであわや失点と言う場面を前野がゴールライン直前でクリア出来たのが大きい。
後半に入っても一進一退の攻防が続く中、後半15分端山の不用意なパスミスから新潟がカウンターを食らってしまう。このピンチを凌ぎきれず、神戸森岡に技ありのシュートを決められ、先制点を許してしまった。しかし、その4分後、今度は指宿が得点を挙げ、すぐに新潟は同点に追い付くことが出来た。今節は4人(FWも入れると5人)もメンバーが入れ替わったため試合前は引き分けでも仕方ないと思っていたが、試合展開はその予想に沿うような形で進んでいった。だが、勝ち点1でもOKと思い始めた頃、前野のパスを受けた康裕が、山崎とのワンツーで相手ゴール前に抜け出し、逆転のゴールを決めてくれた。
最近2試合は連敗していたアウェイ神戸戦(ただ、試合会場が違うのは少なからず影響が有るかも知れない)で、しかも、普段はベンチを温めることが多いメンバーが沢山投入されたこのチームで、貴重な勝ち点3を持ち帰ることが出来た。新潟の底力が着実に上がってきていることを感じられた試合だった。
