落ち着き払ったかのようにエントリーに「まずは先勝」と書いたが、本当は飛び上がらんばかりに嬉しい気持ちを抑えている。

ナビスコカップ決勝トーナメント第1戦は、ホームデンカビッグスワンスタジアムでの浦和レッズ戦。対浦和と言えば、勝った記憶が無い。ナビスコカップ決勝トーナメントの組合せ抽選会を観ていた時も、対戦相手が浦和に決まった時は、「選りに選って浦和かよ」と思ってしまった。何せ、抽選会が行われたのは6月29日なのだが、直前の6月27日には埼玉スタジアム2002において、5-2のスコアで完膚なきまでにたたきのめされた相手なのだ。さらにその後の、8月12日のホーム戦でも1-2で敗れている。ただ、両試合ともレオは居なかったのだが、と負け惜しみを言うしか無かった。

浦和は、代表に4人(西川、槙野(怪我で辞退)、興梠、ズラタン)を送り出していたり、リーグ戦前節の横浜F・マリノス戦で4-0と大敗したこともあって、リーグ戦前節から6人を入れ替えてきた。ただそのメンバーのほとんどは代表歴のある選手ばかりで決して戦力ダウンとは言えない陣容であった。

試合前半は、互いにシュートすら打てない重苦しい展開が続いた。スコアレスで前半を終えるかと思った前半アディショナルタイムに、レオが倒されて獲得したFKを、健太郎がボールに駆け寄り、相手DF陣の裏に抜け出す動きを見せた山崎に絶妙のパスを出した。これを山崎が落ち着いて決め、貴重な先制点を挙げることが出来た。

先制点を挙げたものの相手は浦和だ。先日行われたホームでのリーグ戦のこともあり、とても安心していられる状況では無かった。しかし、後半5分に、大のCKから追加点が生まれる。決めたのは舞行龍。新潟での公式戦初ゴールになった。これで、「今日はもしかして」と言う気持ちに傾いてきた。

さらに、その6分後。今度は指宿がゴールを奪う。これで「今日は勝たなければいけない」と言う気持ちになる。しかし、まだ残り時間は30分以上ある。「絶対失点するなよ」と願う。

後半15分過ぎには、浦和は何と3枚同時替え。前線を大きく変えて勝負に出てきた。これを見た柳下監督は、大に替えてカズを投入し、3バックにしてきた。なかなか結果の出なかった3バックだったが、この日は効果的だったようだ。

攻めあぐねる浦和を尻目に、カウンターから指宿がこの日2点目を、さらには途中出場のラファエルが得点を重ねた。さらに、試合時間残り5分となった所で、リーグ戦前節からベンチ入りしている端山豪を交替出場させる余裕も見せた。

終わってみれば、5-0の圧勝。あれだけ勝てなかった浦和相手にだ。浦和には、2006年の勝利以来、リーグ戦では4分15敗の19戦未勝利、ナビスコカップを入れると9年間で実に21試合も勝利がなかった。しかも、13年のリーグ戦からは7連敗中だったのだ。9年分のうさを晴らすような圧勝だった。

ただ、次のステップに進むにはもう一試合ある。この勝利に浮かれること無く、次に突き進もう。