天皇杯4回戦、新潟は日産スタジアムで横浜F・マリノスとの対戦だった。新潟は、天皇杯での過去の大会において、J1のチームに勝てていない。そもそもJ1チームと対戦するほどトーナメントを勝ち進んでいないケースが多いのだが。

この試合、新潟はラファエルが累積警告で出場停止、一方横浜は今季J1リーグ戦で自身初の二桁得点となる10ゴールを決めた齋藤学が日本代表招集のため不在となり、いずれも攻撃の核を欠く状況での対戦となった。新潟は、4-4-2のシステムで、GK守田、DFラインにマツケン、舞行龍、竜馬、慶、ダブルボランチにレオと小林、左右サイドハーフには大と野津田、ツートップには達也と武蔵を配した。

試合は序盤、新潟が主導権を握った。残留争いのプレッシャーから解放されたのか、ピッチの至るところでエネルギッシュなプレーを見せた。特に前線からのプレスが機能し、横浜はビルドアップでほとんどボールをつなげなかった。高い位置でボールを奪うことに成功した新潟は、攻撃の多くをシュートで完結させていった。その新潟の最初のチャンスは前半4分だった。大の左CKから武蔵が頭で合わせるが、シュートは枠の外へ飛んだ。畳み掛ける新潟はその後もチャンスの山を築いていった。前半6分、大の右足シュートは相手DFにはじかれた。前半9分には左サイドを攻略した達也のクロスを武蔵が滑り込みながら狙うも、シュートは枠をとらえ切れなかった。時間経過とともに勢いは弱まったものの、それでも試合を優位に進めたのは新潟だった。前半22分、横浜陣内でボールを奪った流れから最後は達也が狙ったが、またしても決め切れなかった。防戦一方の横浜は前半27分に前田がミドルシュートを放つも、前半のシュートはこの1本のみだった。全くと言っていいほど攻略の糸口を見つけられず、ほとんどの時間を自陣で過ごした。

後半に入っても依然として前掛かりに攻める新潟に対し、横浜も反撃を試みた。マルティノスと前田がサイドから仕掛けてファウルを誘った。後半9分、天野の右サイドからのFKを中澤が頭で合わせたが決まらなかった。互いに積極的に前へ出ることで両ゴール前が忙しい展開となった。終盤は互いにゴールチャンスを迎えた。新潟は後半32分に前線に攻め上がった慶が巧みなターンから右足で狙った。後半43分には中盤でボールを持ったレオが中央突破し、その勢いのまま右足で狙ったが、コントロールショットは枠の右へそれた。対する横浜も後半34分に前田、後半36分には富樫がシュートを放ったが、こちらも決めることができなかった。このまま延長戦に突入するかと思われた後半アディショナルタイム、ついにスコアボードが動いた。新潟は横浜に、自陣ゴールから25メートル以上ある距離のFKを与えてしまった。ボールをセットしたキッカーは天野だった。左足から放たれたシュートは鋭い軌道でゴール左上へ突き刺さった。残り時間はほとんど無く、新潟は横浜に1-0で敗れた。

新潟は良い試合をしながら得点を挙げられず、最後に失点してしまうと言う、今季何度となく見た光景をこの試合でも繰り返してしまった。これで新潟の今シーズンが終わった。来季に向け課題は山積しているが、この後スタッフの入れ替えはあるのか、どの程度の選手が入れ替わるのか、注視していきたい。