2016明治安田生命J1リーグ2ndステージ 第11節は、ホームデンカビッグスワンスタジアムでの名古屋グランパス戦だった。

年間勝点で14位の新潟と、降格圏に沈む同16位の名古屋との勝点差は、試合開始時点で7だった。この後強豪との試合が続く新潟にとっては、絶対に落とせない下位との直接対決のはずだった。リーグ戦18戦未勝利の名古屋は、監督が交替し、昨季まで在籍していたものの今季は契約しなかった闘莉王を呼び戻している。正にJ1残留を懸けた大一番だった。

新潟は、この試合に向けたトレーニングを1週間全て非公開とした。集中出来る環境で行いたいという主旨の話をしていた吉田監督だったが、ふたを開けてみると、前節からメンバー3人を入れ替えたほか、システムをいつもの4-1-4-1から3-4-3へと変更していた。3バックは故障中のカズと舞行龍に代わって入った増田と竜馬、そしてマツケンが務めた。一方の名古屋は、8月末に電撃加入が発表された闘莉王の復帰戦だ。ジュロヴスキー体制になってから採用された4-3-3のシステムで臨んだ。

新潟は立ち上がりから右ウイングバックの慶が積極的に攻め上がり、立て続けにCKとFKのチャンスを得るものの、決め切れない。すると、名古屋のロングボールを使った攻撃に次第に押される場面が増えていった。試合が動いたのは前半28分だった。名古屋田口のCKに、中央で指宿が名古屋川又に競り負け、ヘディングシュートを決められてしまった。1点を取った名古屋は、4-5-1のブロックを作って自陣に引きこもる場面が多くなった。新潟は左右にボールを動かしながら、レオと野津田のダブルボランチが機を見て縦パスでスイッチを入れるが、ペナルティエリアまで進入しても、闘莉王を中心とした相手守備に、最後のところではね返され続けてしまった。

後半21分にはコルテースのクロスに指宿がヘディングで合わせたが、名古屋楢﨑の正面に飛んでしまった。どうにかゴールを割りたい新潟だが、後半44分にはアクシデントが襲った。途中出場した伊藤がドリブルを仕掛けた際に左膝を痛めてしまい、その後ピッチの外から戻る事は無かった。交代枠を使い切っていたため、残り時間は10人で戦うことを余儀なくされた。それでも諦めない新潟は攻め続けるが、増田のヘディングシュートは枠を外れ、ラファエルのシュートは相手のブロックに遭った。スコアは0-1のまま動かず、名古屋にリーグ戦19試合ぶりの勝利をもたらしてしまった。

はっきり言って、今日の名古屋は負けるような相手ではなかった。選手達も頑張っていた。今季名古屋のホームで戦った試合や小瀬で戦ったヴァンフォーレ甲府戦のように、納得出来ないような負け方でも無かった。でも負けたのは現実で、これが新潟の現状だと考えると切なくなってしまった。今後の対戦は、今日の名古屋以上の相手ばかりだ。シーズン終了後に本当に笑っていられるのだろうか。