得られたのは天皇杯3回戦進出と言う結果のみ
第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会第2回戦は、ホームデンカビッグスワンスタジアムに、昨季の全日本大学選手権チャンピオン関西学院大学を迎えての一戦だった。
この試合、新潟は直近のリーグ戦から5人を入れ替えてきた。システムは、最近のリーグ戦同様、4-1-4-1だった。右ひざ内側側副じん帯損傷で離脱したカズに代わり、センターバックに入ったのは竜馬だ。アンカーには小塚が公式戦約3ヵ月ぶりに先発した。2列目には達也と大が、1トップには武蔵が起用された。
新潟は、立ち上がりからロングボールで前線の武蔵、ラファエルを走らせ、相手ディフェンスラインの裏を狙うが、関西学院大は粘り強くはね返し続けた。すると、先制したのは関学だった。前半22分に関学選手達が新潟守備陣を綺麗に崩し、先制のゴールを突き刺した。だが、新潟も前半27分、ラファエルの個人技でゴールを挙げ、同点に追い付いた。しかし、前半32分には再び関学に突き放された。ペナルティエリア手前でパスを受けた関学選手が、舞行龍との一対一を制してゴールを決め、新潟は前半をリードされて折り返した。ハーフタイムに引き上げる新潟の選手達には、サポーターからの大きなブーイングが浴びせられた。
後半になっても流れをつかめない新潟は後半10分、小塚に代えて端山を投入し、端山をトップ下に置いた4-2-3-1へとシステムを変更した。すると流れは新潟へ向かい、前半11分、端山が中盤で相手DFにプレッシャーを掛けてこぼれたボールを、大が前線のラファエルへパスした。ラファエルがこれをペナルティエリアへ持ち込んで決めて、2-2に追い付いた。さらに、後半13分にもラファエルがドリブル突破からゴールを決め、3-2として足が止まり始めた相手をスピードで圧倒した。逆転された関学は、後半20分、一気に3人を交代して攻撃の活性化を図った。すると、後半34分に関学にゴールを挙げられ、同点に追い付かれた。試合はそのまま延長戦へともつれ込んだ。
後半途中から学生達の足は止まりだしていたが、延長戦に入っても流れを引き寄せられない新潟は、延長前半アディショナルタイム、途中出場の小林が自陣ゴール前で相手選手を倒して、一発退場となった。これにより新潟は、残りの時間を一人少ない10人で戦うことになった。しかし勝ち越したのは新潟だった。延長後半2分にラファエルがこの日4点目を決めた。延長後半7分には途中出場の成岡がドリブルシュートで5点目を決めて突き放し、スコアは5-3で終了を迎えた。
新潟は、難しい試合になることを想定し、準備をして来たはずだが、結局心配した通りの試合をしてしまった。この試合で得られたのは天皇杯3回戦進出と言う結果のみで、内容的には次戦のリーグ戦に向けて不安材料が噴出するものとなってしまった。
