ナビスコ杯グループステージ第7節は、アウェイレベルファイブスタジアムでのアビスパ福岡戦だった。勝てば、新潟、福岡共に決勝トーナメント進出の可能性が出てくる一戦だった。

新潟は5月29日(日)のJリーグベガルタ仙台戦以来の試合なのに対して、福岡は6月2日(木)に熊本地震の影響で中止となった第7節の代替試合を戦っている。アウェイとは言え、コンディション的には圧倒的に新潟が有利なはずだった。

この試合、新潟は、GKに川浪、DF陣は右からマツケン、舞行龍、増田、カズ、Wボランチにレオと慶、両SHに大と達也、2トップに山崎と宗と言う布陣だった。前節良くなかったコルテースの位置にカズを当てたのがこの試合のキーポイントになった。一方の福岡は、2日の試合から7人を入れ替えてきた。

試合は、開始6分、福岡陣内でボールを持つ福岡鈴木へ新潟の複数の選手がプレスを掛けると、鈴木がバックパスしたが、これがミスとなりボールは山崎の元へ収まった。山崎はすかさず福岡ゴールに向かってドリブルで進み、福岡GK神山の動きをしっかりと見極め、神山の右を抜くシュートをゴールに流し込んだ。新潟が幸先良く先制した。しかし、前半16分、福岡鈴木が新潟の最終ラインの背後にフワリと蹴ったボールを川浪がペナルティエリアの外でヘディングによってはじき返そうとしたが、これを失敗してしまった。新潟ゴールに向かって転がるそのボールに反応よく飛び出した福岡金森に同点ゴールを許してしまった。さらに、その3分後には、金森が前線で走り出す福岡平井に合わせてスルーパスを出し、これを受けた平井が前に出てきた川浪を右にかわして角度のないところから流し込んで逆転されてしまった。その後も福岡にボールをつながれ新潟は押し込まれ続けた。前半37分には、福岡邦本の浮き球のパスを平井がペナルティエリア内で受けると、後方から走り込んできた金森にパスを出し、これを金森にゴール左上隅へ決められてしまった。

2点のビハインドを負う新潟は後半開始から2選手を交代した。ボランチの慶に代わったコルテースが左のMFに、達也と交代した伊藤が右のMFに入り、前半は右のMFを務めていた大がレオとともにボランチとして並ぶ3-5-2のシステムに変更した。両サイドにドリブル突破が得意な選手を配して同点、逆転を狙った新潟だったが、次の得点を奪ったのはまたしても福岡だった。後半23分、左サイドの深い位置から福岡亀川が入れたクロスを邦本にヘディングで合わされた。ただシュートは右ポストに当たるが、こぼれ球に途中出場の福岡城後が反応して頭で押し込まれた。新潟は、後半37分に今季公式戦初出場の武蔵にCKからヘディングによるゴールを決めるものの、焼け石に水。このまま試合は終わった。

前節終了時点で上位にいた柏が鳥栖と引き分け、仙台が横浜に敗れたため、福岡のBグループでの2位が決定し、福岡が決勝トーナメント進出を果たした。

新潟は先制しながらもその後は福岡の勢いに飲み込まれ、他チームの試合結果によりこの試合に勝利しさえすれば決勝トーナメント進出を自らの手で掴むことが出来るチャンスをみすみす逃してしまった。仙台や福岡と言った決して得点能力が高くないチーム相手に2試合続けての4失点。試合ごとにメンバーやシステムをいじる吉田監督のサッカーに選手が対応し切れていない。そろそろ吉田監督に見切りをつける決断が必要なのかも知れない。