三つ巴
2016明治安田生命J1リーグ2ndステージ 第13節は、ホームデンカビッグスワンスタジアムでの鹿島アントラーズ戦だった。
今節は橙魂結集と銘打った、クラブ創設20周年記念試合だった。40,000人で埋まる満員のスタジアムを目指していたが、その夢は叶わず。だが、いつもよりは多い26,202人がスタジアムに詰めかけた。
新潟はリーグ戦前節から10人を入れ替えて天皇杯を戦ったのに対し、鹿島は選手の負傷の影響により1人のみを入れ替えた主力メンバーで臨んでいた。そのため鹿島は中2日でこのアウェイ戦に臨む先発選手が10人を占め、フィジカル面では新潟に分があると思われた。だが、新潟は、総じてそのようなアドバンテージを生かすことが出来ず、苦しむことが多い。結局この試合もそうだった。
新潟は、負傷欠場していた舞行龍が復帰した。だが、システムはここ最近の試合と同じ3-4-2-1だった。3バックには、マツケン、舞行龍、前野が入った。前線は、山崎をトップに、左右にラファエルと野津田が並んだ。
前半は、ともにコンパクトな陣形で前線からプレッシャーを掛け合い、中盤で激しいボールの奪い合いが繰り広げられた。山崎をはじめ、新潟の選手たちも球際でファイトし、鹿島に1本もシュートを打たせない。同じく、鹿島の選手たちも集中した守備で守り、前半の新潟のシュートは前野のミドルシュート1本のみと、きっ抗した内容だった。フィジカル面の有利さを生かさなければいけない前半だったが、鹿島に付き合ってしまい、相手の思うつぼにはまった。
試合は0-0のまま、後半を迎えた。この均衡を破られたのは、後半3分だった。鹿島小笠原のCKは、増田が一度はクリアするもののクリアボールが中央に飛び、ファーサイドにこぼれたボールを鹿島柴崎がペナルティエリア手前から左足ボレーでゴールに突き刺した。痛い先制点を鹿島に与え、0-1とリードされてしまった。残留争いから抜け出すためにも、絶対に勝点3を奪いたい新潟は、粘り強くパスをつなぎながら攻撃を仕掛けるが、なかなかシュートまで持ち込めず、逆に前掛かりになった裏のスペースを攻められ、カウンターのピンチを受けるようになった。すると後半45分、クロスをキャッチした鹿島GK曽ヶ端のフィードからのカウンターで、ペナルティエリア内に入り込んだ鈴木をマツケンが倒してしまい、PKを与えた。これを鹿島金崎に決められ、絶望的な追加点を許してしまった。
結局、新潟は0-2でこの試合を落とした。この結果、年間勝点15位は変わらないものの、16位の名古屋グランパスが既に勝利していたため、勝点差は4から1に縮まった。一向に上向かないチーム状況を考えると、勝ち点1差で優位に立っているとは言い難い。同じく勝ち点を伸ばせないでいるヴァンフォーレ甲府との三つ巴にしたいが、残り試合の対戦相手を考えると新潟が一番分が悪い。
