いつもの甲府戦
2016明治安田生命J1リーグ2ndステージ 第8節は、アウェイ山梨中銀スタジアムでヴァンフォーレ甲府戦だった。
新潟は、ラファエルが出場停止でこの試合は出られない。吉田監督は、この日も1トップに成岡を起用してきた。一方の甲府は、再加入FWダヴィが出場停止で出られない。ただ、守備の要の山本が復帰しただけでなく、負傷欠場の情報もあったドゥドゥ、土屋、マルキーニョスパラナらが先発してきた。
試合は、前半の立ち上がりから甲府が決定機を作った。前半2分、左から甲府橋爪がヘッドで入れた浮き球を、胸でトラップしたドゥドゥが体を反転させながらシュートを放った。このシュートはバーに当たって難を逃れた。さらに前半11分にも山本からのロングボールを最終ラインの裏に走り込んで受けた橋爪に危険なシュートを許すなど、甲府にサイドを攻略された。新潟は、甲府のバイタルエリアでワンタッチパスを連続させることで守備を後手に回らせて何度か攻め込むが、決定機までもう1本がつながらなかった。攻めている時間は短くないが、決定機までなかなかたどり着けなかった。前半の中盤はこう着するが、前半33分に山本が新潟ゴール前に入れた浮き球に対して、ドゥドゥと競ったレオの対応がファウルと判定された。このPKをドゥドゥに決められ、前半35分に先制点を許した。ドゥドゥには前半42分にも40メートル近くをドリブルで突破されて、決定的なシュートを打たれており、前半は甲府がシュート数でも決定機の数でも新潟を圧倒した。新潟はドゥドゥへの対応が悪く、何度も危ない場面を作られた。
後半、吉田監督は成岡を下げて山崎を1トップの位置に投入した。新潟は、後半の立ち上がりから見せた、前線からの連動したプレスが効果的で、一時は甲府を押し込んだ。後半18分には混戦から慶が決定的なシュートを放つが、これはサイドネットを揺らしただけで、なかなかサイドからの崩しが意図した形で決定機までつながらなかった。甲府は押し込まれることでラインが下がり、ボールを奪っても攻撃には出にくくなったが、中央は固く閉じられていて新潟の攻撃を許さなかった。結局、ボールを持っても狙いどころを絞り切れない新潟は、パスワークの良さを生かせないまま1点を返すことができなかった。
この結果、新潟は、年間勝点15位の甲府との勝点差が4から1に縮まり、同16位の名古屋との勝点差も5のまま。残留争いから一歩抜け出すチャンスを自ら放棄した。
